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自社のキャリア、可視化できてる?キャリアマップの作り方について紹介!

更新日:6月5日


「うちの会社、なかなか人が定着しないんだよね…」
「育成の方針をどう立てたらいいのか、いつも迷ってしまう…」

 そんな悩みをお持ちの方に、ぜひ知っていただきたいのが「キャリアマップ」の作成です。
 特に地方企業や中小企業にとって、社員の離職は深刻な問題。

  • せっかく採用してもすぐに辞められてしまう
  • スキルの継承が進まない

といった課題は珍しくありません。キャリアマップは、社員が将来のキャリアをイメージしやすくし、企業としても育成の方向性を共有できるツール
 この記事では、キャリアマップの基本から実際の作り方、活用方法まで、わかりやすくご紹介します。







1. キャリアマップとは?

進んでいくビジネスパーソン。キャリアの成長に向かって進むイメージ。

 キャリアマップとは、社員がどのようなステップで成長・昇進していけるのかを視覚的に示したものです。職種ごとに「どんなスキルを」「どのタイミングで」「どのように身につけるのか」を整理し、段階ごとにキャリアの道筋を明確にします。

たとえば…
  • 入社1年目:基本業務の習得(接客・商品知識など)
  • 入社3年目:後輩指導やリーダー業務への挑戦
  • 入社5年目:部門のマネジメント、企画立案 など

 このように可視化することで、社員自身が「自分はこの先、どうなっていけるのか」を具体的に描けるようになり、働くモチベーションにも繋がります





2. なぜキャリアマップが必要なのか?


 特に地方の中小企業にとって、キャリアマップの導入は大きな意味を持ちます。理由は以下の通りです。


① 若手社員の定着率アップ

 キャリアの見通しが立つことで、「この会社で長く働くメリット」が実感しやすくなります。

② 教育・育成の効率化

 スキルの習得目標やタイミングが明確になるため、教育内容にブレがなくなります。

③ 管理職育成にも効果的

 幹部候補となる人材に、早くから視点を与えることができ、マネジメント意識の醸成につながります。





3. キャリアマップの基本構成


キャリアマップを作る際は、以下のようにキャリア段階ごとに分けて作成していきます。
キャリア段階
年次目安
主な役割
必要なスキル・知識
評価指標
初級(例:スタッフ)
1年目
現場業務の習得
商品知識、接客対応
日報の質、ミスの少なさ
中級(例:チーフ)
2~3年目
指導・フォロー
OJT、業務改善
指導力、チーム貢献度
上級(例:マネージャー)
4~5年目
管理・育成・数値管理
マネジメント、予算管理
売上達成率、育成実績
こちらをベースに、業種や職種に応じたアレンジを加えることが大切です。





4. キャリアマップの作り方ステップ



ステップ1:職種ごとの役割を整理する

 まずは、自社の中にある職種ごとに「どんな役割」があるかを洗い出しましょう。製造、営業、事務、接客など、それぞれの仕事内容を棚卸することで、育成ステップが明確になります。

ステップ2:成長の段階を設定する

 初級・中級・上級のように段階を分け、それぞれに必要なスキルや経験を定義します。あまり細かすぎず、3~5段階程度が現実的です。

ステップ3:スキルや評価指標を具体化する

 「できている・できていない」の基準があいまいだと、マップが機能しません。例:「報連相ができる」→「上司への業務報告が、1日1回以上できている」など、行動で判断できる指標にするのがポイントです。

ステップ4:社員と共有・フィードバックを得る

 作成したキャリアマップは、現場の社員と共有し、意見をもらいましょう。実際に使う人の目線でブラッシュアップすることで、より実用的なものになります。




5. キャリアマップを運用するためのコツ


 キャリアマップは「作って終わり」ではありません。日々のマネジメントや育成に組み込んで活用することで、初めて効果を発揮します。


① 面談時の資料として活用

 定期面談の際にキャリアマップを見ながら、「今どの段階にいるのか」「次に必要なことは何か」を話すと、目標設定が明確になります。

② 教育カリキュラムと連動させる

 キャリアマップに沿った研修を用意すると、学んだことが実務にどう活かされるかが見えやすくなります。

③ 評価制度と連携する

 昇給・昇格にキャリアマップを反映することで、公平で納得感のある評価が実現できます。




6. 実際の企業事例


それでは、Beautiful Nowが実際に支援した実例をもとに紹介します。

自社が作成したキャリアマップ。昇進昇格について書かれている

 こちらの企業では、社員のキャリアの道筋や評価基準が明確に定められていないのが課題となっていました。そこで作成したのがキャリアマップです。

 キャリアマップとして示すことで役職の段階への理解を深め、それぞれの役職に求められる役割や昇格の基準を表しました。また、それに伴って評価制度・評価基準も構築し、明確な基準のもとで社員を評価することができるようになりました

キャリアマップの導入前後を比べると、社員のキャリアに対する姿勢に変化が現れており、長い目で見ても今後人材の定着に良い影響が現れると予測されます。




まとめ:キャリアマップは「未来への地図」


キャリアマップは、社員にとっての「未来の道しるべ」であり、企業にとっての「人材育成戦略」です。特に地方の企業では、「人材の採用よりも、育成と定着」が大きなテーマ。明確なキャリアの見える化を通じて、社員一人ひとりの成長を後押しし、組織全体の活性化に繋げていきましょう。







Beautiful Nowでは、採用活動の戦略立案から実行支援まで、幅広くサポートしています。ご興味のある方は、ぜひ以下よりお問い合わせください!


 
 
 

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