新卒社員とのミスマッチ?新卒が自社で長く活躍できる採用の方法とは!?
- m-yokoo
- 5月9日
- 読了時間: 6分
更新日:5月16日
4月に新卒社員が入社して1ヶ月が経ち、早くも新人とのミスマッチを感じていらっしゃる方も多いようです。
「入社した社員が面接時のイメージと違った」
「新卒社員の学生気分が抜けない」
「新入社員が会社に馴染めていない」
など、新卒社員の採用でお困りの皆さんの助けになる記事になれば幸いです。
新卒社員とのミスマッチ問題の現状

新卒者の採用環境を「厳しい」と感じている企業が96%にものぼる昨今、人事担当の8割超が新卒採用におけるミスマッチを経験しています。
そのミスマッチの要因として人事担当者が感じていることに
「配属先のメンバーや上司との相性がよくなかった」
「仕事に対する意欲に問題があった」
「本人の期待と実態にギャップが生じた」
などが多く挙げられています。一方で、新入社員側からは
「配属ガチャに外れた」
「思っていた社風と違った」
「教えられていた業務内容じゃなかった」
こうした声も多く聞かれます。
ミスマッチの状態では、会社と社員の双方が不満を感じており、決して社員だけに責任がある問題ではないのです。企業は採用・教育の手法を改善することで、お互いの理想の齟齬を最小限にするよう努める必要があります。
また、入社前の新卒者による内定・内々定辞退も企業の悩みのタネとなっており、内定・内々定辞退者がいる企業の割合は70%を超えています。こうした問題も、その原因は学生に自社の魅力を伝えきれていないことから起こるミスマッチが原因になっているのかもしれません。
それでは、新卒社員とのミスマッチを防ぐために、企業はどのような対策を取るべきなのでしょうか?当記事では、実際にBeautiful Nowが支援した事例も交えながら解説します。
1. インターンシップの開催

25卒の学生はインターンシップ参加率が80%を超えていると言われています。
インターンシップを通じて学生は実際の業務内容や職場の雰囲気を体験できるため、学生の間でインターンシップの機会は重宝されているのです。
–––– インターンシップを開催するメリットは企業側にも
インターンシップを開催することで、企業はエントリーシートや面接だけでは見えない学生の情報を手に入れることができるため、より的確な人材獲得につながりやすくなります。
新卒者の志望度向上に最も影響が大きかった場面として、20%の学生がインターンシップを挙げています。学生に会社で働くイメージを持ってもらう場や会社のことを深く知ってもらう場として、インターンシップは非常に有効です。
ただし、インターンを開催しても、内容が伴っていなければ学生からの志望度を下げてしまう要因にもなりかねません。企業の魅力を伝え、働くイメージを持ってもらえるように設計することが重要です。
インターンシップ参加者から採用することで、通常の面接より長い時間関わった学生を採用することができるため、ミスマッチも起こりにくくなります。
Beautiful Nowではインターンシップの開催の支援もしております。福岡市内の中小企業にて夏季インターンシップの開催を支援し、9名の参加者を集客、そのうちの3名が新卒採用選考へ志望していただきました。
2. ビジョンを明確にする
新卒の学生が企業を選ぶ上で最も重視していることとして、
1位に「企業の雰囲気がいい」
2位に「ワーク・ライフ・バランスが確保できる」
が選ばれており、
5位には「企業のビジョンや理念に共感できる」
が入っています。
つまり昨今の学生は「給与」や「昇進」といった客観的なものよりも、「雰囲気」や「理念」といった主観的な感覚を大事にしているということです。企業の雰囲気の根底にあるのは会社の理念です。この理念の部分に共感する人材を採用することで、ミスマッチの確率を大きく下げることができます。
理念にマッチする学生を採用するためには、まずは自社の理念をわかりやすく伝えられる状態を整えておかなければなりません。こうした時にオススメなのがロードマップの作成です。
–––– 『 ロードマップ 』とは
企業のミッション・ビジョン・バリューなどを1枚の紙にまとめた、企業理念の説明書のようなものです。会社として大事にしていることをロードマップに示すことで、理念に沿った会社づくりをし、求職者からの信頼を集めることができるでしょう。

Beautiful Nowでも、企業のロードマップの作成を支援しております。ロードマップで理念を明確に示すことで、企業説明会やインターンシップ等の機会で学生に強い印象を残すことができる上、ビジョンに共感する学生を集めることができます。
また、ロードマップの内容に沿った評価項目を作成することで、選考の段階からビジョンに合った人材かどうかを見極めやすくなります。
3. 入社後のフォロー体制の強化

新卒社員とのミスマッチをなくすためには、入社後のフォローも欠かせません。
企業が新卒者を採用することの理由の一つに、“自社の求める理念・方針を持った社会人に育成すること” が挙げられます。新卒者は中途社員とは違い、他社の風土やカラーに染まっていないため、自社の理念などを浸透させやすい存在です。
–––– 新入社員研修の実施状況に 『10%の差』
階層別研修の実施状況では、新入社員研修の実施状況は300人以上の規模の企業で100%、300人未満の企業では90.9%となっています。
300人を境に10%も実施率に差が出ていることから、中小企業ほど新入社員に対する研修が実施されていないことがうかがえます。中小企業では、入社後のフォロー体制が整っていないために、ミスマッチを生みやすくなってしまっているのかもしれません。
新卒者には入社後にしっかり研修の機会などを設け、自社のカラーを持った社員として教育することで、その後にミスマッチを感じるリスクを抑えることができます。また、研修を設けることで、新卒社員に社会人としての自覚を持たせるきっかけを与えることができ、「学生気分が抜けていない」といった悩みの解消にもつながります。
ミスマッチを無くして新卒採用を成功させよう
可能性に溢れた新卒者の採用。しかしその裏側には、企業にとって悩ましい現状があることもわかりました。だからといって、中途社員とは違ったカラーを出せる新卒社員の採用をやめてしまうのは企業にとってデメリットにもなりかねません。
新卒者とのミスマッチは、採用の段階からの対策、そして入社後のフォローの強化を行うことで劇的に改善することができます。
今回紹介した事例はすべて、地方中小企業でも実現可能なものばかりです。会社の所在地や規模に囚われることなく、新卒採用に力を入れていきましょう。
Beautiful Nowでは、こうした採用活動の戦略立案から実行支援まで、幅広くサポートしています。ご興味のある方は、ぜひ以下よりお問い合わせください!
参考文献
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